OLだった〜他人の幸せが煩わしい女たち

女の僻みとは、この世で一番恐ろしいものである。心の余裕の無さから、他人の幸せを心から喜べない女たち。

やれ結婚だ、出産だとなった時の、引きつったあの表情。

「Sさんの旦那さん、背低いよね。」

「子供が居るのは、遅刻の言い訳にはならない!子供に熱があろうが、業務に差し支えるという事実に代わりはない!」

「Tさんのウェディング・ドレス姿、笑えるわよね、あの顔でさ。」

「Aさんとあの旦那でしょ?子供の顔も大概でしょうね。」

自分に彼氏が出来たり、婚約した時の幸せアピールはしっかり忘れない。

自身の発言は忘れ、同じ事を陰で言われている事に気付いていない、おめでたい人達。

まあ、上記の女たちに男の陰なんぞ稀なので、そんな心配も必要ないが。

私は、そんなオフィスの女達を心から見下していた。私も穴だらけのどうしようもない人間だって分かっているけど、どうしても彼女たちだけは軽蔑せざるを得ない。

一番酷かったのが、先輩の結婚式での女達の態度。

式に呼ばれた時も、「あの人、友達少ないから行ってあげないと可哀相」だの「幸せアピールうざい」だのなんだの。

結婚式当日も、どうでもいい参列者同士のドレスアップ姿を褒め合い、先輩がバージン・ロードに登場しても興味を一切示さない。

しかしながら、出された料理だけはしっかり食べて帰る。

当時、新卒だった私は、同期のSさんと彼女らの態度にドン引きしたのを覚えている。式の途中、どちらからともなく目が合い、「えっ、これは…?」と無言の相づちを交わした。

社会の常識もマナーも何も知らない研修中の新人だった私たちでも、さすがにあの女達の態度が非常識である事くらいは察しがついた。オフィスは恐ろしい場所である。

私が居た環境が特異だったのかと思いきや、オフィス経験のある友達は皆、似たような女達に遭遇して来たとのこと。

この類いの女達に不愉快な思いをした私は、自分は絶対に同じ事は繰り返さないと心に誓った。

その誓いが守れていれば良いのだが、自分も心に余裕がない時は、あの女の怪物になってしまっているかもしれない。

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