副業編・要するにエロい話がしたいだけやろ、おっさんら

キャバクラで働き出したものの、日本での業務経験がない私は営業の仕方が全く持ってわからなかった。

席についてみるものの、結局どうでもいい当たり障りのない世間話で終わってしまっていた。普段なにしてるの?出身は?ニューヨークどのくらい?彼氏は?何百回、同じ質問を繰り返したことか。これでは指名が取れないのは当たり前だ。

世の中のオッサン共は、結局は嫁より若い姉ちゃんとエロい話して、あわよくばお持ち帰るために高いお金を払ってわざわざキャバクラまで足を運んでいるのである。そんな単純な動機に気付くまで、約半年掛かってしまった。

最初はぶりっ子して、したたかな女子を演じていた。しかし、開き直って素の下衆いお笑いキャラに戻った時から、少なからず指名が増えたのだ。(もちろん、ボディタッチも忘れない。)完全なるお笑い要員である。まあ、元々キレイ売りが出来ないタイプだし、顔も十分アレなので、それはそれでオイシイ立ち位置だと内心思っていた。

ドレスの胸元にライターを突っ込んで、お客さんが煙草を吸う時に胸元から取り出すのが嬢のデフォルトである。もちろん、客は鼻の下を伸ばしながら「いいねえ、それ。」と喜んでいた。不運な事に、私はおっぱいが小さい、自慢のAカップである。なので、取り出して「いいね、それ」と言われたら「私ね、おっぱいが小さいんですよ、だから、ここにライター突っ込んで歩いてたら、すり抜けて、ドレスの下からライターが産まれてくるんですわ!」と交わし、笑いを取っていた。このネタだけは毎回滑らなかったので、自分の持ちネタとなり、毎度の掴みはバッチリだった。得意の自虐ネタ、貧乳ネタはなかなか好評であった。(おっぱい小さいんで、揉んで大きくして下さい♥でも、ここじゃダメですよ♥などの思わせぶり営業も忘れない。)まあ、人気嬢からは程遠かったが…。

控え室でも女の子達は下衆いエロ話をするのをためらわないので、私に取っては居心地の良さは抜群だった。出勤の度に女子会である。楽しいのなんの。おかげ様で、昼夜問わず、プライベートでも放送禁止用語を何のためらいもなく発してしまうようになってしまった。元々、エロい話は大好きだが、ここで働き出してから症状が更に酷くなってしまった。この悪化した病状の件を、友達に相談してみたところ「スカイラーちゃん、自分の下衆さを人のせいにしちゃあいけないよ。」と有り難い突っ込みを頂いた。まあ、今更もう失うものもないし、これからもエロ妄想で頭いっぱいの下衆アラサー女街道を突っ走っていこうと思う。

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