アナ雪と王室コンプレックスとアメリカのプリンセス

一足出遅れて、今更「アナと雪の女王」を観た。
定評通り良い映画だったが、捻くれ者の私が一番印象に残った事といえば、
「やっぱり、アメリカって欧州(特に英国)の王室に劣等感抱いてるんちゃうん。」
そうゆえば、幼少期に何本も観たディズニー映画の殆どの主人公が「王室のプリンセス」だった事も思い出した。

アメリカの会社で働き出して気付けば四年目。
アメリカ人に囲まれて生活しているのだが、やはり彼らと話していると所々に王室(特にイギリス)コンプレックスが感じ取れるのだ。
例えば、
•やたらとハリウッド•セレブリティ達の私生活について話したがる
→日本の場合、皇室のスーパーロイヤルな生活ってどうなのかしら?と時々ネタになるが、
米国でそれ同等の度を超したお金持ちな人というと、CEOだのハリウッドスターだのに行き着いてしまう。
•一部上司は、いかに自分がお金持ちの家で育ったか、4つ星以上のホテルにしか宿泊しない、別荘が3件ある、など、聞いてもいないのに話したがる。
→窓のない家でゴキブリとネズミと南京虫と共存し、掃除出来ない某発展途上国の男性4人のルームメイトと住んでいたのよアタシ!と貧乏自慢で対抗した所「アンタ、なんで日本に帰らなかったの?頭おかしいんじゃないの?」ってばっさり斬られてションボリした。帰るなんて選択肢はなかったのよ!オメーラにはわかんねだろうけどよおおおお!
•旅行で行ったパリや英国の宮殿の美しさについて語る
→イギリスといえば音楽じゃないの?と、私はもちろん話に入れない
•事務のおねーちゃんに英国人がいるのだが、彼女に対しては興味深く、憧れを抱きながら質問するのに対し、ちっこい島国ジャパン出身の私には、どちらかと言うとアフリカ圏の民族への好奇心と似たような心持ちで質問されるのである。オフィスでパンダなのだ、私は。パンダは中国産だが奴らに取っては皆一緒、これは思い込みではない。私には分かる。
•高級貴金属の会社なのだが、そうゆえばジュエリーのデザインも「英国エリザベス女王が付けてたやつ取りあえず真似した」みたいな商品がたくさんあった。

このように、会話の節々に歴史ある欧州(だから特にイギリス)に対するコンプレックスが見え隠れするのだ。

全く可愛くない考察だが、ディズニー映画もこの王室コンプレックスの裏返しがそのまま反映されているのではないか、と私は思う。

ところで、アメリカで「プリンセス」と言うと「ワガママな女」の比喩になる。
「あの子ったら、本当に自分の事ばかりよね。」
『仕方ないだろ、彼女は”プリンセス”なんだから』(“She is a princess!”)
どんなワガママを言っても許されると思っている=プリンセス、と皮肉った表現になる。
アナ雪に出ていた主人公アナは、典型的な白人アメリカ女を的確に表したキャラクターだ。
-我が強い
-感情的
-自己中心的
-かまってちゃん
-ドラマクイーン
-男性は私の為に尽くしてくれて当然
-でもチョットお茶目でポジティブで一生懸命で可愛いアタシ
-取りあえず単純 (悪く言えばバカ)
-上から目線
-気が利かない
主人公のアナは可愛いが、実在する女と関わると非常に疲れる事もある。
私の友達は、上記の様な女共が週末にハイヒールでドレスアップして歩いているのを見て「着飾ったブス」と言い捨てた。
彼女に国民栄誉賞をあげたい。
アメリカにはプリンセスがいない、この裏返しが勘違いプリンセスを生み出しているのだろうか。

このような女性達は、関わるとイラつく事も多いが、こちらが一歩オトナになって応対してしまえば、案外付き合い易いのだ。
彼女らがアピールしてくる前に「あなた、今日も可愛いわね」「その服、超似合ってるわ!素敵!どこで買ったの?」
この様にこちらから声を掛けるだけで彼女らの優越感は満たされるのである。
単純と言えば単純なので、機嫌が悪くても翌日にはケロっとしている、アッサリした所は仕事環境に置いては最高にやり易い。
昔記事に書いた女子マネージャー系の質の悪い女の数百倍裏表がないから、実は私は嫌いじゃなかったりするのだが。
自称プリンセス達と同じ土俵で張り合わないで、中国(日本だが)から輸入されたパンダの立ち位置で素直に「あなた達の事、もっと教えて」と相手の懐に入ってしまえば良いのだ。
日本にいる陰湿な自称サバサバ女より、遥かにサバサバしている、プリンセス達は。

それにしても、全世界の人が憧れる大国•アメリカにもコンプレックスは存在するみたいだ。
アメリカが誇る文化の一つでもある、映画にそれが反映されているなんて皮肉な話だ。
私からすれば、成り上がりでのし上がって女優になり、大統領(!!)とも不倫ちゃった、女郎を連想させる魔性の女•マリリン•モンローこそ、実にアメリカを象徴する女性だと思う。アメリカのプリンセス(と言うよりクイーンか?)として、もっと評価されて、憧れの対象になって良いと思うのだが。

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