NYストリップクラブ裏事情

常にお金がない。しかし、今カメラに限界を感じているので、そろそろ買い替え時と思っていた。
時給約760円の出版社で働いていた頃は、魔が差したのと好奇心でキャバクラで副業をしていたが、結局誰からも指名されない給料泥棒ブスヘルプ嬢のまま一年もダラダラ勤務、女性としてのヒエラルキーの立ち位置を身を以て実感し、心折れて引退した(詳しくはこちら)現役の友達から時々ヘルプのお誘いが来て心が揺れるものの、今更キャバクラには戻れない。つか、どうせ稼げないし単発で撮影してる方が稼げる。ただ、単発で撮影の仕事なんぞ、素人に毛が生えた程度の私にそうそう舞い込んでくるものでもなく、良い給料の撮影には良いカメラとレンズが必要である。
そんな私の残されたオプション、ストリップクラブである。
そこそこ年のいったオバハンでも案外働ける、さすが自由の国アメリカだ。

これは完全なるブスあるあるだが、ブスはポールダンスに憧れる傾向にある。
ポールにねっとりと絡みつく半裸のセクシーなお姉ちゃん、映画なんかでよくあるシーンだが、あれがとてつもなくカッコよく見えて一度やってみたいという願望に駆られる事が多い。現実世界で男に相手にされないので、ああゆう過激でセクシーなものに憧れるという訳だ。自尊心の低い人間には、歪んだ承認欲求が生涯つきまとう。美しい女性は脱がなくても、存在しているだけでモテるので、その発想に至ることが少ないはず。
実際、興味本位でポールダンスのレッスンを受けたことがあるが、私も含めて見事に地味な姉ちゃんばかりが集っていて驚いた。
インストラクターの先生は意外にも元ポールダンサーというよりかは元チアリーダーだったり現役ダンサーだったりと、健康的にキレイな人ばかりだった。

そんなこんなで、体入(体験入店)してみたい、とインターネットで情報収集したり”HOW TO BECOME A STRIPPER”とストリッパーになる方法を調べていた矢先、私の友達(日本人)が体入したことがあると言い出したのだ!しかし、話を聞いてみると、キャバクラ嬢より大変そうだったので驚いた。

-house feeというお店に支払う料金が発生する
-化粧室のメイク係のおばちゃんに払うチップ代
-しょうもない曲をかけているDJに払うチップ代

上記を総計すると、一晩あたり、約$120 (1万5千円くらい)お店に払わなければならないらしい。要するに、一晩で最低は$120以上稼がないとマイナスになってしまう訳だ。うまいこと出来ている。
稼ぎは主に客からのチップ、ポールダンスでパンティの間にドル札を挟み込むアレだ。それと、10分あたり$20で嬢に馬乗りになってまとわりついてもらう、ラップダンスが主な収入源だ。ステージに立っていない嬢は客席をウロついて「ラップダンス踊ろうか?」と営業をかけてくる。
キャバクラ時代は上記のようなノルマはなかったので、余り物ヘルプ嬢の私でもどうにかなっていたが、ストリッパーはそうはいかないらしい。一見、華やかな世界は金と性欲の渦巻く排水口である。
客として何度か行ったことあるが、とにかく女の子の多さ(と露出度の高さ)に圧倒されると同時に、全員の取り分があるのか?と頭を過ぎった。私のいたキャバクラは多くても20人位だったが、ストリップはタイムズスクエアの人気店で50人近く女の子がいた。あの多さでノルマがあるとなると、客の取り合いになる事が予想されるので、文字通り女の足の引っ張り合い泥沼サスペンス劇場をライブで観れるという訳だ。こうなってくると、お金を稼ぐよりも、裏側を覗いてみたい好奇心に溢れ返ってきた。友達に、house feeのかからないクラブを紹介してもらったので、前向きに検討し出した矢先の話。
ブラジャーを買い換えにビクxリア・シークレットに行った際に「そんな小さいサイズ置いてないから、ティーンセクション行ってくれる?」と冷たくあしらわれてしまったのだ。ティーンセクションにも思った品がなく、結局怪しい中国系のサイトでスポブラをまとめ買いした。乳のサイズのみならず、よくよく考えてみれば加齢に伴って腹も出ている上に、クビレが知らぬ間に蒸発している。乳のない土偶である。この体では指名どころか、雇って貰えるかすら怪しい。プラス、ポールダンスは踊れなくてもよいが、当たり前だが踊れる子が稼げるらしい。スタジオに通ってダンスを極めるにも月謝が$200(約2万5千円)と結構な値段の上に血の滲む努力、自宅に練習用ポールを買うとなると更なる費用が必要である。結果的に今回のストリップデビューは見送りとなった。私はストリップ嬢という仕事を甘く見すぎていた。
要するに、楽な仕事なんぞないので、楽して稼ごうとするな、という事だ。

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